- 校長の声
No.38 3分間の贅沢
1月11日(土曜日)は前から楽しみでした。午前中に普通科2年4組5組の探究活動報告会があるからです。12月23日から始まった活動は27日まで日々クラッシー上に報告されていたのですが、他事にかまけてしまって、つい教室に足を運び損ねていました。
トップバッターN君が「地域経済はなぜ疲弊しているのか」のテーマ設定理由から課題・展望までのプレゼンを、探究の問い→結論→根拠・理由→振り返りと明快な構成にまとめて3分間ジャストで終えた時、私の期待は軽く凌駕されていました。その後は、3分の制限時間ではもったいなさすぎる充実した発表の連続でした。たった3分で予想外の勉強が楽しめる、贅沢な時間のプレゼントでした。
「よいインフォームドコンセントについて」は、一見看護科の領域のようですが、尊厳ある最期は誰にとっても生涯の課題です。「桃太郎」のお供は、なぜ猿・犬・雉なのでしょう。「抗がん剤」の原材料が毒ガスだったとは。「日本の移民受け入れ」で示された移民希望国ランキングでの日本の低さ、「東京オリンピックの経済効果」で示されたおもてなしランキングでの愛媛県の低さ。「航空機の排出ガス」「海洋汚染」の甚大さ・深刻さ。「地域の文化」も「スマホの影響」も「糖尿病」さえも大人の子ども観が厳しく問われていること、などなど。
そして「英語の語源と他言語とのかかわり」の冒頭画面にいきなり現れたカップヌードル! ここからの展開、ご想像ください。
「探究」型学習。学校の学習の一部にこんなものがあってもいいのではないか、ではなく、学校の学習の主軸はこのような在り方が望ましいのではないか、と強く感じさせられた「3分間の贅沢」でした。9時に始まって、休み時間も忙しくメモをまとめているうち、あっという間に12時近く。折角なので時間をもらって「一発表に一言コメント」をさせていただきましたが、とても約束の10分間では足りませんでした。生徒のみなさん、長時間ご苦労さま。お互いに、いい勉強ができました。これで終わりではありません。ここから、どんどん発展させていきましょう。広めていきましょう。今回のように、みんなで、楽しく。
写真は「日本の移民受け入れ」と「英語の語源と他言語とのかかわり」の冒頭画面です。
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