- 校長の声
No.51 甲子園への鼓動
■□■ No.51 甲子園への鼓動 ■□■
硬式野球部の甲子園初出場が決まりました。
1月29日午後4時過ぎ、大会本部からの電話連絡がありました。
急ごしらえのデスク上の受話器を、1時間近く前からずっと見つめていました。緊張して待ち構えていたのではなく、こちらを狙う何台ものカメラから目をそらしたかったのです。
学校でのセレモニー後、急いでセミナーハウスのグランドに向かいました。
寒風の中、こちらを真直ぐ見る選手たちに「前校長の夢・監督の夢・学校全体の夢を君たちが叶えてくれました。これは君たちみんながもたらしてくれた勲章です。試合に出られない人もベンチに入れない人も、みんなの勲章です。このみんなには、学校の人・野球部の指導者・寮の人だけでなく、保護者・ご家族のみんなも入っています。云々」と伝えました。
報道陣から解放されて帰校する車中、私にとってはあの時の夢が実現したのだなあと、「あの日の黒板」を思いました。あわただしかった一日の最後になって、静かに胸に来るものがありました。
「校長の声 No.33 黒板の鼓動」 の、あの黒板です。 ※青い文字をクリックすると、「黒板の鼓動」のページが表示されます。
一昨年、夏の大会の直後、当時1年生だった彼ら一人一人の決意をK君がそのまま板書し、黄色いチョークで「生活面から見直す⇒野球に対する姿勢⇒注意し合える雰囲気作り⇒チームの力になる⇒甲子園に行く」とまとめていました。
私は、黒板に熱く脈打つ彼らの鼓動を感じました。
K君たち、あの時の君たちみんなの鼓動、甲子園への鼓動が現実の鼓動になって、まわりのみんなの鼓動を高めてくれているよ。
「周りの人から応援されるチーム作り」、これからも忘れないようにしよう。
写真は2019年8月2日朝の黒板の板書(再録)と2021年2月2日朝の玄関の祝花群です。
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