- カタリナ活動報告
令和4年度 2学期終業式
12月20日(火) 令和4年度2学期終業式が行われました。
各教室にリモートで映像を送る形で終業式を行いました。黙想で心を落ち着け、
校長先生の式辞からスタート。その後、ソフトボール部・書道部・生徒会活動に対する
表彰式が行われ、カタリナ生の活躍に拍手を送りました。
その後、生徒会長から冬休みの生活や新年に向けての心構えなどを伝え、最後に
生徒課長の先生から冬休みの諸注意・今後意識して生活してほしいことを伝えました。
いよいよ2学期も終わり、あっという間に3学期を迎え今年度も締めくくりに向かっていきます。
1人1人が、今よりも少しずつ成長していける日々を過ごしてほしいと改めて感じた一日でした。
【校長式辞】
おはようございます。今日で2学期が終わります。皆さんにとって、この2学期はどんな学期だったでしょうか。
私が2学期で良かったと思うことは、コロナ禍でも、体育祭・学園祭・クリスマス祝会などの学校行事を、成功裏に実施できた
ことです。活動する生徒の皆さんは輝いていました。早くコロナが終息し、普通に学校行事が できるようになることを
祈りたいと思います。
また、2学期には皆さんの将来の進路を決める出来事が多くありました。
3年生は、就職試験や 上級学校の AO入試や 推薦入試がありました。年が明けると 大学入学共通テスト、一般入試と続きます。
2年生は、生徒会や部活動などで 3年生から 学校のリーダーの バトンを受け取るとともに、進路についても本格的に考えを深め
た学期でした。
1年生は、普通科の人は 文系・理系の選択、総合学科の人は 系列の選択がありました。今後、1年生は 進路の選択が連続します。
看護科においては、2年生が 病院実習前の 宣誓式を行いました。看護科の人は国家試験合格という5年間にわたる目標があります。
さて、今日は植物を例にして、生き物の持つ「生命力」について、お話したいと思います。
最初に、枝豆についてですが、枝豆は種をまく時期を3日ずらしても、収穫時期は一緒になるそうです。
それどころか、蒔くのを10日ずらしても、収穫時期は一緒になるそうです。一般に枝豆は、種まきから収穫まで約100日ですので、
枝豆の一生の10%の時間が違っても、収穫時期は同じになるということです。10%もの時間のブランクをものともせず、
追いついてしまう枝豆の「生命力」には驚かされます。
次に、チューリップですが、チューリップの球根は夏のうちに蕾を宿します。しかし、そのまま暖かい中で育てても花は咲きません。
10度以下の低温に3、4か月さらして 初めて蕾が膨らみ 花が咲くのです。桜の花も寒さをくぐって初めて花を咲かせます。
チューリップや桜は、長く寒い冬の時期を過ごすことを、自分の成長のプロセスとしているのです。
以上の植物の話は、皆さんに「だから、頑張りなさい」という意味で取り上げたのではありません。
枝豆が人生の10%のブランクをものともせず追いつくのは、努力ではありません。チューリップや桜が寒さの試練を超えて
花を咲かせるのも、努力ではありません。生まれ持つ「生命力」によるものです。同じように、私たち人間にもそういう生まれ持つ
「生命力」があると思います。たとえ今努力することができなくても、自分の生まれ持つ「生命力」を信じること、
そして、「どうせ」と投げ出さないことが一番大事だと思います。
あと12日で 新年を迎えます。新年を契機に 新たな気持ちで、自分の生まれ持つ「生命力」を信じて、
前向きに自分の人生を切り開いていってください。ただし、残念ながら枝豆が追いつくことができるのは、人生の10%の
10日のブランクまで、それが20日遅れると追いつかなくなることを付け加えておきます。
最後になりますが、今、何よりも大事なことは、すべての皆さんが冬休みに健康で、事故なく生活を送ることです。
皆さんが よい新年を迎えられることと、冬休みに健康で事故なく生活を送り、1月10日の始業式に元気に登校することを祈ってい
ます。
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