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2020/02/03
  • 校長の声

No.39 リースからの連想

1月21日(火)の昼休み、3人の女子生徒に校長室に来てもらいました。

華道部3年生の門田さんと渡部さんは、会議で留守中の校長室に、「最後の部活動で作りました」というメッセージ付きで、きれいなリースを置いていってくれたことへのお礼を言うためでした。

もう一人は陸上競技部2年生のKさん。会議から帰ってリースを見ているうちに、陸上長距離走の勝者に贈られる月桂冠を連想し、Kさんへのお礼がまだだったことを思い出しました。

3学期始業式の校長式辞にKさんの文章を使わせてもらっていました。式の直前にKさんのポートフォリオを知り、一読、「始業式はこれでいこう。事後承諾で許してもらおう」と決めました。式では2日分を紹介したのですが、その一つは、ほぼ1年前、彼女が1年生だった2月17日の文章でした。

 「1年間で成長したこと」

この1年は私にとって大きく変わった1年でした。まず、学力が上がりました。中学では学年末になると範囲がとても広くて自分の力が発揮できませんでした。高校では範囲が狭いので集中して勉強ができ、やりがいを感じました。「勉強をしたら力がつき、知識も増える」。単純なことですが、入学当初の私はそれに気づいていませんでした。今までは学力が低い分、たくさんのことを諦めてきました。これからはしっかり勉強して、諦めるより挑戦をします。

二つ目は客観的になったことです。高校生になって現実を見ることができるようになりました。部活の人間関係でも友達が困らないように人の気持ちを考えること、もし先輩と意見が対立しても柔軟にポジティブに考えることなど、気遣いができるようになったことです。今の自分の変わりすぎには、正直、自分でも驚いています。

三つ目は常に目標を持つようになったことです。テストで1桁(の順位)をとる、インターハイに出場する、どれも不可能ではないと考えられるようになりました。目標を達成するためにできるだけの努力をすること、これが今の自分の生きがいです。

写真は3枚が門田さんと渡部さんとリース。1枚がリースと反対側の壁際にある花瓶にシスターが活けてくれたお花。

 

  

  

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