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2019/07/11
  • 校長の声

No.31 梅雨から夏への花々

7月8日、顔なじみになった華道部員(門田さん・渡部さん)が「これが今学期の最後です」とお花を持ってきてくれました。長いこと忙しさにかまけてアップもせずに最後を迎えてしまったことを、二人に謝りました。

写真はそのつどちゃんと撮っていましたので、今回、私が勝手に「梅雨から夏への花々」シリーズと名付けて、「初夏の風」「梅雨バラ」「梅雨の中に輝くガーベラ」「夏の始まり」の4作を写真紹介させていただきます。バラ・ガーベラ以外の花材、分かりますでしょうか。(二人以外は中矢奈菜さんと喜安菜月さんです。)

写真を並べているうちに、つい口ずさんだ詩句があります。

初めは「また立ち返る水無月の  歎きを誰にかたるべき 沙羅のみづ枝に花咲けば  かなしき人の目ぞ見ゆる」でした。――芥川龍之介の「相聞」という詩です。昔々の学生時代に勝手なメロディーをつけて歌って以来、時々口をついて出てきます。

後はまったく脈絡なく、「温かな 昼下がり 通り過ぎる 雨に 濡れることを 夢に見るよ」とか「青空に残された 私の心は夏模様」とか「そんな時代もあったねと いつか話せる日が来るわ あんな時代もあったねと きっと笑って話せるわ …… まわるまわる時代は回る 別れと出逢いをくり返し 今日は倒れた旅人たちも 生まれ変わって歩きだすよ」などなど。

ひと時の感傷はそれとして措いて、また忙しさに立ち返って、まわる季節の中へ歩きだすことにします。

 

 

  

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