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2018/10/12
  • 校長の声

No.16 戴帽式の式辞から

(前略)

ナイチンゲ-ルは多くの著作・多くの言葉を遺しています。彼女の遺した言葉の一つに次の一文があります。

「看護を行う私たちは、人間とは何か、人はいかに生きるかをいつも問いただし、研鑽を積んでいく必要がある。」

たったの一文ですが、冒頭の「看護を行う」のフレ-ズを除けば、まさに「私たち」人間全体に向けての言葉になります。私たち人間は、誰であれ、人としての在り方を問いながら生きていかなければなりません。そのための研鑽(学び)が必要になってきます。「看護を行う」人においては、その問いも研鑽も、人一倍求められることが、「いつも問いただし」の「いつも」と「研鑽を積んでいく」の「積んでいく」という短い言葉に込められていると思います。勉強を通し、仕事を通して、自分が「いつも」人間の在り方・人間の命を問い、常に「研鑽」を怠らないことで初めて、人間として生き悩んでいる人々の命を明るく照らすことができるのだと、肝に銘じましょう。

皆さんは、人間の看護、つまり、人間を「看」て「護」る営み(「看護」の「看」は「手をかざして注意して見る」という意味の漢字です。「看護」の「護」は「中のものを傷つけないようにかばいまもる」という意味の漢字です。その「看」て「護」る「看護」の営み)を誠実にたゆみなく続けられる限り、今は実際にロ-ソクを手に持つことがなくても、人々の命を明るく照らすことができ、人々の命を明るく照らす皆さんの頭上には、今は実際にナ-スキャップを被ることがなくても、人間としてのこの上ない高貴さが輝き続けることになるのです。

(後略)

写真は、来賓の方々にお持ち帰りいただいたクッキ-です。

 

 

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