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2018/05/21
  • 校長の声

No.6 かわいい図書館

前回、宮下奈都さんの『羊と鋼の森』に触れました。手持ちの文庫本を使ったのですが、大事なことを書き忘れていました。次の一文です。

 『羊と鋼の森』は単行本が本校図書館にあります!

図書館には『羊と鋼の森』の他にも宮下さんの単行本が入っています。私が入館した日には書架に5冊残っていました。紹介を兼ねて、いつも入り口で出迎えてくれるかわいいパンダと一緒に撮ってみました。冊数の多い文学書は著者名のアイウエオ順に並べられていますが、宮下さんの本のあるマ行スペースには、いかにも本校らしく三浦綾子さんの本が20冊ほどあります(文庫本もほぼ同数あります)。村上春樹さんのも最近作まで揃っていますし、三浦しをんさんの駅伝小説『風が強く吹いている』は勿論あります。駅伝ものでは、佐藤多佳子さんの『一瞬の風になれ』も瀬尾まいこさんの『あと少し、もう少し』もあります。沢木耕太郎さんの『敗れざる者たち』(文庫本)があるのには驚きました。1964年の東京オリンピック・マラソン銅メダリスト円谷(つぶらや)幸吉の切ない生き方への鎮魂の章もある本です。(円谷は福島県の、私と同じ高校の卒業生です。)

 本校の図書館、女子校の歴史を感じさせる「かわいい」図書館です。広くはありませんが、生徒の読みたい本を優先的に揃え、購入希望カードの掲示にも新着図書の紹介にもいくつかのコーナーの展示にも繊細な心遣いが行き届いている、とても爽やかな空間です。学校の中でこの空気に包まれて過ごす時間は、とても贅沢なひと時です。野球小説(何を読んだことがありますか?)やバスケの選手だった小説家(短編作品が教科書に載っています。誰でしょう?)のことも、またいつか書いてみます。

 

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