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2026/09/24
  • 校長の願い

体育祭余話

 個人的にも楽しみにしていた八年振りの体育祭は、すんなりとは運ばなかった。今月初めから梅雨に入ったかのような連日の雨模様となり、長期の天気予報では思わしくないデータが何日経っても消え去らない。一部の教員が「雨男」捜しをしていたが、私の名前は挙がっていなかったようである。もっとも、新入りの私が俎上に載せられても可笑しくはないわけで、どこかではそんな話になっていたかもしれない。

 この間の天気予報は半日単位で変更し、実に悩ましかった。その都度関係者が校長室で頭を寄せ、結果的には1日順延して17日の実施となった。わずか1日ずれただけなのに、この間の校内のバタバタは、ゆうに4、5日分の支障を感じさせた。しかしながら、この紆余曲折において、私は学園の一体感を随所で感じ取ることになり、最終的には体育祭での盛り上がりに見て取れた。

 すべてのプログラムの終了後、閉会式直前に10分余りの「写真撮影タイム」を設けていたが、グランド内ではいくつもの生徒集団が出来ては壊れを繰り返す。私は、テント内の指定席に座ったままでその光景を追いかけていた。あちらこちらに数人単位の笑顔が集まり、全員がピースサインを出している。先生の名が大声で呼ばれ、どこからか慌てて出て来て生徒たちの真ん中に座る。

 そんな光景に見とれていると、隣に座っていた教頭に女子生徒から声がかかる。さっと席を立つ後ろ姿を、ちょっと淋しい気分で見送った。しばらくの後、背後から4人の男子生徒が近寄ってきて声をかけてくれる。「校長先生、一緒に撮ってもらえませんか」。皆んなが持っているのに自分にだけ無かったものが手に入った感覚に似て、安らいだ気分で閉会式を迎えることができた。

 

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