新着情報
2026/06/02
  • 学校行事

看護科宣誓式

 5月29日、看護科2年生の宣誓式が行われました。
6月
から始まる病院実習に向けて、生徒たちはご来賓や保護者の皆様の前で、力強く「誓いの言葉」を述べました。厳かな雰囲気の中、少し緊張した面持ちではありましたが、これまで学んできたことや看護師を目指す強い思いを胸に、全員で心を一つにして、しっかりと誓いを伝えることができました。 生徒たちの真剣なまなざしや凛とした佇まい、そして言葉に込められた強い決意からは、看護の道への第一歩を踏み出す覚悟がひしひしと伝わり、会場は温かな拍手に包まれました。

校長式辞

 新年度に入って2カ月、鯉幟のはためきが消えた空を仰ぐと、太陽のまぶしさに目を細めるようになりました。晴れ渡る日に見上げる空は、若者に似合いの明るい空、皆さんの空です。つい一週間前にはここ白ゆり館において、愛媛県高等学校総合体育大会に出場する選手たちの壮行会を行いましたが、それに引き続く形で今日、看護科の皆さんの宣誓式を行うことにとても深い感慨を覚えています。それは、こうした行事において、本校で成長して行く生徒の姿を間近に実感できるからです。

保護者の皆様、この一年余りで大きく成長した子どもさんの姿を、どうぞ誇らしくご覧になってください。来月よりは、念願としていた看護の世界に踏み入りますが、ご家庭からも応援の声をかけて戴き、ご支援の手を伸べてくださるようお願いいたします。

また、ご来賓の皆様にお願いいたします。これより生徒たちは、希望に胸を膨らませて病院実習に向かいます。どうぞ、ご指導の程、よろしくお願い申し上げます。本日はご臨席を賜り、誠にありがとうございました。

さて、生徒の皆さんは、いよいよ待ち焦がれていた医療現場での実習が始まります。今は、溢れ出そうな期待感と高まる一方の不安とがない交ぜになって、身体の中を忙しく駆け巡っているのではないでしょうか。そこで、私から、実習の道しるべになりそうなヒントを二つ、話しておきます。

その一つは、入学以来何度も歌として口ずさんできた「マザーテレサの祈り」にあります。この歌の歌詞は四番までありますが、皆さんのこれからに取り分け活かしてほしいのは、そのうちの二つです。それらを、保護者の皆様にもご紹介いたします。

先ずは一番の歌詞です。「主よ、今日一日、貧しい人や病んでいる人々を助けるために、私の手をお望みでしたら、今日、私のこの手をお使いください」。この言葉は式の最後に全員で歌いますが、もうひとつは三番の歌詞です。「主よ、今日一日、優しい言葉に飢えている人々と語り合うために、私の声をお望みでしたら、今日、私のこの声をお使いください」。皆さんの手と声が、実習の場でも役立つことを願っています。

ここで、看護という漢字を思い浮かべてください。もう既にどこかで耳にしているかもしれませんが、看という字は手と目という二つの文字を意味で組み合わせた会意文字と呼ばれます。したがって、看護という二文字には、手と目を使って病気の人を護る、という意味合いがあります。また、手と目で感じ取ったことは、言葉に置き換えることが可能です。病気の方に話しかけるひと言で、その方の元気が引き出されたり、気持ちの落ち着きが取り戻されたりするならば、これほど素晴らしいことはありません。

さて、もう一つのヒントですが、生徒の皆さんは、学習することを意味する「学ぶ」という言葉の語源を知っていますか。なんとなく見当がつくと思うのですが、ちょっと考えてみてください。

それは「真似(まね)ぶ」にあると言われています。つまり、「真似る」こと、真似をすることです。ある物事を習得するためには、優れた手本を模倣することが大事であると言われています。ただし、真似をするということを、簡単に考えてはいけません。真似ることは、単なる形をなぞるだけではなく、動作、感情、さらには、成功者の思考のプロセスをも、自分のものとして写し取ることを求めています。

生徒の皆さんには体験として未だないと思いますが、お茶やお花の稽古事を想像すると理解し易いかもしれません。私にも経験はありませんが、お茶にしろお花にしろ、師匠と呼ばれる上手な人の動作を、そっくり真似することから入って行きます。それを繰り返している内に、その道に必要とされる考え方を理解し始め、やがて、自分に合った自分なりの型を作り上げることができるようです。

ときに、皆さんの臨地実習は来月一日から始まりますが、医療の現場でかいがいしく動かれている看護師の方々の間近にいて、その働きぶりをとくと見させてもらってください。そこで目にする立ち居振る舞いを、一生懸命真似ることに努めてほしいと思います。

最後に、もう一度繰り返します。殆どの学びは、真似ることから始まります。よく真似ることは、よく学ぶことに通じています。特に、皆さんが必要とする看護の学びの基本は、ここに在ると思います。これから先もずっと忘れないでください。

以上、宣誓式に臨んでいる生徒全員の、健康と活躍をお祈りして式辞とします。

令和8年5月29日
聖カタリナ学園高等学校
校長  芳野敬三

月別アーカイブ

PageTop